耳でキノコを育てたい《第四話 C》

友達が欲しい

おはようございます。オレは窓の桟のカビをスプーンですくって他の場所にも塗り広げてあげることにした。
これでもっと友達を増やすことができる。
いつかこのカビ達と仲良くなったら、オレの仕事や家事を代わりにやってもらえないかなぁ・・・さすがに少し難しいか?
そんなことを考えながらウキウキとカビをヌリヌリペロペロしていたら、240時間くらい食事を摂っていないことに気が付いた。
あとでチョコソースでも舐めようかな、カビを見ていたら黒や茶色のものを食べたくなった。
~10時間後~
部屋の至る所、それから窓の外が黒色に染まっていた。もうすっかり夜だ。
あっ、あとオレの身体も黒色だ、ほぼ毎日風呂場には入るけどほぼ毎回何もしないで風呂場から出る。身体を洗うのはめんどくさい。
「おそろいの色だね。」
オレはなんだか嬉しくなってつい顔がニヤついてしまった。
よし、寝よう。吐き気がひどいが気のせいだろう、おやすみなさい。

筆者 きのこのこ

オレは

オレの名前は「ぷっちょ」。
もう大人だが小学生低学年並みの汚い下ネタが大好きな男だ。
部屋にたくさんいるカビはオレの友達。夢は自分の耳の中でキノコを育てること。
これからよろしくウンコ!

筆者 きのこのこ

窓の桟

100日ぶりに窓の桟を見たら大量のカビがこびり付いていた。
「うーん、どうしよう。」
テレビを見ながらひたすらその独り言を繰り返していたら一日が終わった、明日また考えよう。
もう夕方なので風呂に入って寝よう。

筆者 きのこのこ

どうする?

さて、今日が終わる前に昨日見つけた窓の桟のカビをどうするか考えよう。
プラケースに入れて飼育観察しようか?オレが作った曲を聞かせてあげようか?スプーンですくって他の場所にも塗り広げようか?
久しぶりに頭を使ったら眠くなってきた、今日はもう寝ます。おやすみなさい。

筆者 きのこのこ

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