耳でキノコを育てたい《第四話 B》

リサイタル

おはようございます。オレは窓の桟のカビにオリジナルソングを聞かせてあげることにした。
スマホに保存してある音姫の動画をループ再生に設定し、音量を最大にしたら準備完了だ。
音姫「ジョボジョボジョボシャーーー」
よし、せーの・・・
「どんちゃ~ん どんちゃ~ん どんちゃ~ん どんちゃ~ん どんちゃ~ん どんちゃ~ん イナバ!」
大好きな音姫のリズムを聞き流しながら、最近覚えた単語を繰り返し叫んだ。すると・・・
「ピンポーン!ドンドンドン!」
おっと、お客さんが来たようだ。
ドアを開けるとバットを持ったパンツ一丁の男が立っていた。
また来世で会いましょう。
PS 服を着てからドアを開ければよかったなぁ、お客さんもオレも同じ格好だったからつい大爆笑してしまった。きっとそれで相手を怒らせてしまったんだ。

筆者 きのこのこ

オレは

オレの名前は「ぷっちょ」。
もう大人だが小学生低学年並みの汚い下ネタが大好きな男だ。
部屋にたくさんいるカビはオレの友達。夢は自分の耳の中でキノコを育てること。
これからよろしくウンコ!

筆者 きのこのこ

窓の桟

100日ぶりに窓の桟を見たら大量のカビがこびり付いていた。
「うーん、どうしよう。」
テレビを見ながらひたすらその独り言を繰り返していたら一日が終わった、明日また考えよう。
もう夕方なので風呂に入って寝よう。

筆者 きのこのこ

どうする?

さて、今日が終わる前に昨日見つけた窓の桟のカビをどうするか考えよう。
プラケースに入れて飼育観察しようか?オレが作った曲を聞かせてあげようか?スプーンですくって他の場所にも塗り広げようか?
久しぶりに頭を使ったら眠くなってきた、今日はもう寝ます。おやすみなさい。

筆者 きのこのこ

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